2007年10月27日土曜日

スピーチ

 先日親類の結婚式でスピーチをする羽目になってしまった。
 最初従兄弟から相談があるというので話を聞くと長男の嫁を貰いに鹿児島まで行くのでついて行って欲しいとの事であった。
 日頃から何かとお世話になっている手前まさか断るわけにはいかないのと、別段こちら側の事を相手方に紹介する役割ぐらい自分にも出来るだろうと思い簡単に引き受けてしまった。
 結局結納を持って行く事になり結納式に立ち会い、翌日はお嫁さんのご両親とも親しく過ごす時間を頂く事になってしまった。
 それから約半年、いよいよ結婚式の日取りも決まり式場の予約も全て完了して新郎新婦の紹介のスピーチをして欲しいと言われ事の次第上お断りできなくなってしまったのである。
 こうなったら大の苦手の人前でのスピーチをやるしかない、が、一体上がらずに無事務めを果たす事が出来るだろうか?中学時代に弁論大会で壇上に上がって初めて大観衆を見た途端頭の中が真っ白になり原稿棒読み同然の大失敗をやらかしてしまった記憶は完全にトラウマになっているのである。それでもやらねばならない。さあ、どうする。案ずるより産むが易しと言うではないか?失敗しないためには最悪頭の中が真っ白になっても何とか切り抜ける手だてさえ用意しておけばよいのだ、と考えたら幾分気が楽になった。それに空で話そうとせず原稿を丁寧に読むようなつもりで臨めば大丈夫だと考えて話しやすく聞き取りやすい原稿に仕上げる事にした。結婚式前日の夜、家内を前にして一度だけやってみて問題点が無いかチェックしたら随分気持ちが落ち着き自信の様なモノも湧いてきた。後は会場の様子が分かればもっと落ち着けるだろうと思い一足先に下見をしておいた。誰もいない宴会場と招待客でいっぱいになった会場ではまるっきり雰囲気が違うのだがスピーチ用の演壇の位置などを予め見ておいたお陰で上がらずに済んだ。

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