2007年8月28日火曜日

風の前奏曲

 タイの民族楽器ラナートの名奏者として知られたソーンを主人公にした映画の題名である。
 ラナートという楽器は友人と一緒にバンコクのホテルで見た民族舞踊のショウのBGMに使われていたような気がするが確かではない。
 映画を見て初めてその楽器の名前と形の詳細を知った。
 映画は演奏を禁じられても権力に抗っていく
ラナート奏者の生涯を描いたもので、映画の筋よりも中で使われている美しい画像と演奏が印象的な映画であった。
 いつかまた仏像を見に行くことがあれば実物の楽器も確かめてみたい気がする。
 
 



2007年8月20日月曜日

旬家

 有機栽培の野菜で作った加工食品・朝取り野菜を売り、隣接のレストランでは取れたての野菜で新鮮な料理が食べられる近くで今一番人気のあるお店である。
 NHKの番組で紹介された、料理研究家のニーナ・プランクnina planckさんが、ニューヨークで開いている「リアル・フード・マーケット」の日本版と言うところか、いつ通っても駐車場からは車が溢れんばかりの賑わいである。
 農家がその朝収穫したばかりの野菜を直接仕入運営している。
中国産の危険な輸入野菜を嫌って買い物に来るお客さんが多いのかも知れない。
 食品の安全性に対する考えも最近では随分厳しくなってきた。
 そこまで拘るのかと言いたくなるほど五月蠅い消費者がふえた。
 食品添加物を表示しないメーカーや製造年月日を誤魔化していたメーカーあるいは原材料を偽った詐欺まがいのメーカーが社会的に厳しい制裁を受けている。
 食品化学的に見て安全だと思われても決められた基準を少しでもはみ出した商品は排除される。
 命の根源に関わる食の問題だけに厳しくて当然だがもう少し分かり易い表示に統一すべきだと思う。


Organicとは

2007年8月14日火曜日

仕事

 一口に働くと言っても働く目的や結果報酬や苦労の度合い、達成度など色々である。すべて異なっている。
稼ぎのいい仕事、やりがいのある仕事、毎日のお決まり仕事、単に骨折り損のくたびれ儲け仕事、強制されてする苦痛を伴う仕事など 。
英語で言えば
 WORKは芸術作品や人生の全てを賭けた作品作りなどに対して使われるし
 LABORは骨折り仕事
 JOBは日常の細かい仕事
 TASKは与えられたノルマの仕事
 TOILは痛み苦痛を伴う仕事などなど仕事をするという意味を表現する言葉はいくつもある。
因みにBUSINESSは商売である。 
 

2007年8月13日月曜日

パールマン

 イザックパールマンのヴァイオリン演奏のアルバムを久し振りに聴いた。
映画のBGMのアルバムだが叙情的で繊細なメロディーが基調になっていてゆっくりくつろぎたい時に最適である。
 音楽好きの友人から頂いていたものだが5年近く経って初めて全部通して丁寧に聴いた。
 当時は何かと忙し過ぎてじっくり聴く事が出来なかったのである。
 もう一つ、 CDはお店のBGM用に季節の変化に合わせたものを不定期に時々購入するが、一度ざっと聞き流してBGMに相応しいものはお店用に回し、BGMとしてあまりにも静かすぎるものや逆に五月蠅すぎるものはBGMには流せないので普段聴く機会も少なくなる。
 そんな理由で最近はTRENDYな曲以外あまり購入しなくなった。  
 

2007年8月11日土曜日

「しようがない」と言う言葉

サッカー日本代表監督のインタビュー記事が文芸春秋8月号に出ていた。
 その中でオシム監督が嫌いな言葉として挙げていたのが「しようがない」と「切り換え、切り換え」だそうである。
 理由は「それで全部をごまかしてしまう、これは諦めるべきでない何かを諦めてしまう、非常に嫌な語感だと思っています。」と言う事。
 それともう一つのメンタリティとして「曖昧さ」を挙げている。
 「私は日本人に、あまり責任や原因を明確にしないまま次に進もうとする傾向があるように思います。」
 この記事を読んですぐに先だっての久間前防衛大臣の発言に思い至る人は多いと思う。
 真意が少しずれているかも知れないにしろ彼の発言はオシム監督の言うように大方の日本人の持つ傾向だという事である。
 この発言を本当に問題視出来る人達は原爆被爆者やその家族と関連を持つ人達だけではないだろうか?勿論、国務大臣としてしかも国防を担う省の大臣として軽々しくこんな発言をしていい筈はない。
 「もう済んだ事だから仕方ないな、気持ちを切り換えて新しい目標に向かって行こう」、と言う言外の意味を好意的に受け止めてくれる人達がいなかったのである。

2007年8月10日金曜日

英語耳

言うまでもなく英語の会話を聞き取る能力を持った耳の事である。
 しかし日本の英語教育ではこの事の重要性を認識した人が極めて少なく長い長い間おろそかにされてきたという事情がある。
 天下のNHKの英会話講座ですらその事に気づき実際の講座の内容に生かし始めたのがつい最近のことであることを持ってしても文部省の認識の低さが分かろうというものである。
 日本人にとって世界中で最も発音が聞き取りにくい言語は何か?
 実は英語である。
 逆にスペイン語やイタリア語は聞き取りで苦労する事はない。
 日本語の音にない中間母音は日本人の耳には最初の内ほとんど聞こえてこない。
 英国英語の比較的きちんとした発音記号に準じた発音でさえ聞き取りにくいのに、アメリカ英語のように巻き舌でしかも音飛びや音の繋がりが多い発音は文字面を見てようやく理解できる事が少なくない。
 しかし最近英会話のコースに限らずNHKの会話や語学講座の充実ぶりには目を見張る。
 実に効率よく上達できる方法に成長している。
 遅ればせながらの感は否めないが歓迎すべき事には違いない。
 外国語を学ぶ人間にとって最も喜ばしい事である。
 

品位

  日本人としての品位がだんだん無くなっている。

 立ち居振る舞いや敬語表現など日本独自の繊細な文化が失われつつあるのではないか?

 茶道や華道、書道、日本舞踊や詩吟、短歌や俳句、川柳や落語、歌舞伎や能・狂言など数え上げればまだまだ日本独自のものはたくさんある。相撲や合気道、居合いや空手のようなスポーツもある。
 共通しているのは全て精神修養が要求される事である。
 人間の心の品位・品格が養成されて初めて一つの到達点に至ると考えられるものばかりである。
 単に技術的に優れるだけでは評価されない。



 

労働力補完のための移民や出稼ぎの容認

を安易に唱える人達がいる。
 しかし過去安易に移民や出稼ぎを受け入れたりした国が今どのような困難に直面しているか?
 単なる人手不足を移民や出稼ぎで補おうとするのなら、その前に他民族の文化をどう受け入れるか、そしてそれが将来どのような結果をもたらす可能性があるか、充分検討しておく必要がある。
 必要が無くなったとき「はいご苦労様でしたお引き取り下さい」と言うわけにはいかないのである。
 皮膚の色、目の色、髪の毛の色、体格、宗教、習慣、考え方、価値観などなど異なるものだらけの海外の人達を受け入れる事はさほど簡単な事ではない。
 人種差別は悪いと言うが、実際には人種の坩堝と言われるアメリカこそ最もひどいという現実を知る人が果たしてどれ程いるだろうか?
 自由の国アメリカは実は・・・。という事が何処よりも多い国なのであるという認識を持つべきである。
 人間は子供を産みその子孫もまた生まれた国に定住していくものなのだから。

貴賤

 職業に貴賤無しと言われる。しかり。
 異なる職業に対して、尊い賤しいが決められるのは同じ社会のなかで必要とされる役割の違いの差別をしていることに他ならない。
 それぞれの仕事の必要性が分かれば貴賤の差別は排除されねばならない。
 そうでなければ社会が成りたたない。

 しかし品位の違いはある。
 上品下品を含めて品性というのはそれぞれの人格に備わっている。
 職業の違いは人間的な品位、品格の違いを生み出すのは事実である。
 品性は人格が作り出す。
 風格はその表相である。

朝青龍問題

これをどう考えるかは日本の大相撲文化をどう見ているかという事と同じである。
 モンゴル相撲と日本の国技としての大相撲は文化的裏付けがそもそも異なるのである。
 日本の大相撲の世界は古くからのしきたりや習わしが一つの格式として確立されている点で日本固有の文化である。
 以前横綱審議会の委員をされていた高橋義孝氏がもし今も存命ならば一刀両断横綱資格を剥奪する結論を出された事だろう。いやそもそも横綱としての風格や品格にかけるとして横綱への推挙を拒否された筈だと考える。
 日本相撲協会にとって強い横綱力士の誕生は待望久しい事であったかも知れないが、日本の相撲文化を全く理解していない力士を日本の文化的象徴である横綱にした事自体に根本的誤謬があったと言わざるを得ない。
 横綱の品格はとりもなおさず日本人の美意識の象徴だからである。
 横綱の一挙手一投足は日本人である我々の一挙手であり一投足ではないか。
 はっきり意識している人は少ないにせよ相撲ファンの日本人なら皆同じアイデンティティを持っている。
 白鳳が横綱に昇進した途端朝青龍に厳しく当たり始めたご都合主義の協会も笑えるが強ければどんな我が儘も黙認してきた情けない親方の存在が哀れである。
 

自民大敗

 ある程度の予想はしていたがここまで大負けする事を誰も予想も期待もしていなかったのではないだろうか?
 改革改革とお題目ばかりで実体は官僚の都合の良いように操られている自民党にさすがに国民の堪忍袋の緒が切れたと言える。
 本当は年金問題で露呈したお役所仕事に対する国民の不満や怒りが爆発した結果民主党が漁夫の利を得たに過ぎないと思うのだが取りあえずは民主にもう少し力を与えて国政を動かしたいと期待する国民が多かったという事だと思う。
 景気が悪いだけなら前回の選挙も不満を持っていた国民は多かった。
 しかし小泉人気に騙されて?実体を知らない国民は郵政民営化に期待した。
 そして期待は見事に裏切られた。
 
 中小企業や個人零細経営者のほとんど特に地方で生活している国民にとって景気の悪さの実感は
表現できないくらい悪い。この事を自民党議員達は知っているのだろうか?
 格差社会の実感は地方ほど強くなっている。
 ほんの一握りの勝ち組と残り大多数の敗者の構図は同じ轍を先行するアメリカの踏襲である。
 
  

茹だる暑さとは

こんな暑さを言うのだと改めて感じる程の猛暑である。
 夏風邪を引いてから何となく体調がすっきりしない日が続いていたのでこのところ自分の部屋に籠もって本ばかり読みあさっていた。
 そうすると余計に体が鈍ってしまって動き回る事がますます億劫になる。
 趣味の日曜大工の方も随分長らく手つかず状態になってしまった。
 
 最近は特にそうだが雑読にも(特に磨きがかかってきたというか)ありとあらゆる分野の本を手当たり次第に読んでいる。
 すると尚更関連の本も読みたくなって連鎖が止まらない。

 主に月刊雑誌や新聞、それにネット上に出ている書評を手がかりに内容をチェックする。
 時間も費用も体力も使わず自宅に居ながらにしてアマゾンネットで送料無料で購入できるのでついつい注文してしまう。
 便利すぎて本屋に出かける必要を全く感じないようになってしまった。
 アマゾンの宣伝をするわけではないが単なる通販サイトとしての機能を越えて双方向の情報交換がシステム化されていて快適な買い物ができる。
 リピーターへの還元システム、送料無料、関連書籍の提示、過去の購買履歴を基にしたお勧め書籍の紹介などは序の口である。
 ビジネスモデルとしてほかの業界にも参考になる。