2007年8月11日土曜日

「しようがない」と言う言葉

サッカー日本代表監督のインタビュー記事が文芸春秋8月号に出ていた。
 その中でオシム監督が嫌いな言葉として挙げていたのが「しようがない」と「切り換え、切り換え」だそうである。
 理由は「それで全部をごまかしてしまう、これは諦めるべきでない何かを諦めてしまう、非常に嫌な語感だと思っています。」と言う事。
 それともう一つのメンタリティとして「曖昧さ」を挙げている。
 「私は日本人に、あまり責任や原因を明確にしないまま次に進もうとする傾向があるように思います。」
 この記事を読んですぐに先だっての久間前防衛大臣の発言に思い至る人は多いと思う。
 真意が少しずれているかも知れないにしろ彼の発言はオシム監督の言うように大方の日本人の持つ傾向だという事である。
 この発言を本当に問題視出来る人達は原爆被爆者やその家族と関連を持つ人達だけではないだろうか?勿論、国務大臣としてしかも国防を担う省の大臣として軽々しくこんな発言をしていい筈はない。
 「もう済んだ事だから仕方ないな、気持ちを切り換えて新しい目標に向かって行こう」、と言う言外の意味を好意的に受け止めてくれる人達がいなかったのである。

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