2008年1月11日金曜日

暖冬とは言うものの

ずっと暖かい日が続くわけでもなく、暖かい日が何日かあると次には雪混じりの寒い日がやって来る。
 真冬に着用する服と春先や秋口に着る服のどちらも必要なお天気がこのところ続いている。
 最近は異常気象の方の影響が強すぎて、旧暦もあまり当てにはできなくなってきたようだ。
 気象予報の対象は自然界という複雑系である。
したがって予想のシミュレーションそのものがかなり難しい。
地球温暖化の原因と今後の予想にしても研究者によって正反対の見解を持つ人もいる。
 つまり予想がなかなか当たりにくいほどの複雑なシステムだということだ。
 あえて予報を出すためにシステムをできるだけ単純化してモデルを作り、そのモデルに適当に変数やパラメータをあてがった上で関係式からシミュレーションをした結果と、これまでの歴史的経験と照らし合わせて予報を導き出しているとでも言えるレベルなのである。大雑把と言えば言える。
 実際の自然界の状態を完全に把握理解することなど永遠に出来ないほどたくさんの因子が関わっていると言うことである。日照りの時に雨を降らすことさえ依然ままならない現実がある。
 まだまだ生体内での漢方薬の作用機序が殆ど解明されていないのと同じ複雑系の話になる。
経験的に効き目がある薬はその作用の仕組みが分からずとも貴重である。
 30年以上も前に学んだシステム工学の手法がその後どの程度進歩したのか知らないが自然界が単純化したわけではないし生命や自然の神秘が解き明かされるほど進歩したとは到底思えない。

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