2007年4月7日土曜日

なぜ人を殺してはいけないのか?

 という問いかけに即答できる人は少ないだろう。
 人を殺してはいけないというのは当たり前のことだがいざ理由を求められれば考えざるを得ないから考える。
 いちいち当たり前のことの理由や説明をしなければならない時代というのも生きにくいものだと思うが
 社会の通念というものが壊れてしまったらこんな世の中になるのだろう。
 昔は「親孝行しなくてはいけないよ」とか「子供は甘やかしたらだめだよ」とか、社会全般に共通する考え方・認識というものがあった。
 これらはすべて生きていく上での知恵としての言葉である。
自分たちが幸せに生きるためである。

 ではイラク戦争にしろベトナムにしろ「戦争で人を殺しているのは良いのか?」という問いかけにはどう答えるか。
「人の命はかけがえがないのだから大切にしよう」、とかいかにもマスコミやら似非文化人やら似非ヒューマニストが喜びそうな「期待される答え」が前提にある設問である。結論を言おう。設問がおかしい。
 何が原因であれ人が人を殺すとき正当化できる理由は何もない。
 理由が何であれ人は自分の利益のために人を殺すのである。
自分達の国益の為に、自分達の宗教の為に人を殺す必要があるから殺すのである。
そこには人道もない。愛もない。あるのは自分あるいは自国の利益と都合のみである。
だから「人殺しはたとえ戦争であれいけないことだ」と言ったところで何の解決策にも繋がらないのだ。

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